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いびき・無呼吸
睡眠中に呼吸をしていない時間が10秒以上続くことを無呼吸といいこれが一晩に30回以上あるいは1時間に5回以上出現し、さらに昼間に日常生活に支障を来たすほどの眠気や全身倦怠感を伴う場合を睡眠時無呼吸症候群といいます。30から60歳台男性の4%、女性では2%と決して少ない疾患ではないようです。新幹線の居眠り運転による運転ミスやスペースシャトルの事故、チェルノブイリ原発の事故などとの関連も言われ社会的に広く注目されている疾患です。また日中の眠気などによりQOLが下がるばかりでなく、夜間の低酸素状態による高血圧、不整脈、心筋梗塞や脳卒中などの心血管系疾患を併発することも明らかとなっています。 無呼吸を認める多くの患者様が閉塞性睡眠時無呼吸症候群という気道閉塞が原因となっております。睡眠中の激しいいびきや呼吸が止まっている状態をご家族の方に発見されるケースが多いと思われます。
【睡眠時無呼吸症候群の症状】
夜間の症状として大きないびき、睡眠中の呼吸停止、寝相の悪さ、寝汗、頻繁に覚醒し排尿するなど昼間の症状としては眠気、全身倦怠感、寝不足感、朝の頭痛、集中力の低下、性格の変化(いらいらする)、勃起不全など
【睡眠時無呼吸症候群の症状】
夜間の症状として大きないびき、睡眠中の呼吸停止、寝相の悪さ、寝汗、頻繁に覚醒し排尿するなど昼間の症状としては眠気、全身倦怠感、寝不足感、朝の頭痛、集中力の低下、性格の変化(いらいらする)、勃起不全など
簡単な問診、基礎検査(レントゲン、心電図、血液検査など)を行い、簡易型ポリグラフと呼ばれる検査を自宅にて行っていただきます。これにて診断が明らかであれば(一時間に40回以上の無呼吸)であればCPAP治療を行い中等症であれば専門施設(昭和大学横浜市北部病院呼吸器センターや聖マリアンナ医大病院循環器科、虎ノ門病院睡眠センターなど)にご紹介し1泊(あるいは2泊)入院の上でさらに脳波などを含めた精密検査(PSG)を行いこれによる診断結果にてCPAP治療の適応となります。軽症であれば口腔内装具や減量などを試していただきます。特に中等症から重症の患者さんにおいては経験上CPAP治療により昼間の眠気が減り、日中の集中力と活動度が上がり、高血圧が改善するなど高い効果を認めております。
■CPAP治療とは?
無呼吸やいびきの原因が気道狭窄や閉塞であるため気道内の圧力を一定以上に保つことでこの狭窄や閉塞を解除するという仕組みの機械です。この治療は保険適応であり多くの方の実績から無呼吸が改善され昼間の眠気、集中力の低下が無くなるのみならず、高血圧が改善するなど心血管疾患の予防にも有効であるというデータもでてきております。お気軽にご相談ください。
毎月の治療効果をICカードによるデータにて外来受診時に分析します
CPAP治療はCPAP装置を医療保険によりレンタルしていただき毎日使用していただきます。機械はティシュの箱程度のものです。また日々のCPAP治療による効果は内蔵のICカードを毎回の受診時に解析し判定していきます。当院では、専用コンピュータソフトにてその場で解析しお知らせしております。この解析を行わないと治療効果を自覚症状の改善以外に判断できません。昭和大学横浜市北部病院の呼吸器センター、CPAP外来にてのシステムと同様の体制をとっておりますのでお気軽にご相談ください。