COPD・在宅酸素療法・禁煙外来


COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 

COPDとは有毒な粒子やガスの吸入によって生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患です。つまり主にタバコなどの長年の喫煙により肺や気道の炎症を起こし気道(気管、気管支など)では分泌物が多くなり、さらに細い気管支では硬くなり、肺そのものは破壊されていきます。これによって労作による呼吸困難であったり、長く続く咳や痰が多く出るなどの症状が認められます。診断にはレントゲンなどの画像検査に加え呼吸機能検査(スパイログラム)が必須となりますので、喫煙歴が長い方や40歳を超えて階段の上り下りや運動で息切れが以前より増えて、咳や痰が多くなってきたなとお感じの方は一度来院されて検査をすることをお勧めします。治療は禁煙や気管支拡張薬などが主体であり感染予防が大切な疾患です。また喫煙を続けてこの疾患が悪化していくと持続的な酸素投与が必要となることもあります。


 

在宅酸素療法(HOT:Home oxygen therapy)
在宅酸素療法(HOT:Home oxygen therapy)


1985年から保険適応となった在宅療法です。慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などによる肺切除後、塵肺や肺がんなどの慢性呼吸不全により低酸素血症状態にあって一般状態が安定し在宅にての生活が可能な方が適応となります。動脈血液における酸素の値が低いことなど一定の条件が必要でありますのでお気軽にご相談ください。なお総合病院などにて導入された患者様のその後の外来管理に関してもご相談ください。



禁煙外来
禁煙外来

 

ニコチネルTTS

禁煙治療にはニコチンをシール状の薬剤(ニコチネルTTS)で一定期間補充することで禁煙初期の禁断症状を乗り越えていただく方法(ニコチン代替療法)とニコチン受容体に直接作用する内服治療法(バレニクリン酒石酸塩)の2通りがあります。心疾患特に不整脈などのある方あるいは皮膚が弱い方は後者が望ましいと思われますが外来にてご相談ください。また喫煙はニコチン依存以外にも習慣として定着してしまっているため定期的なカウンセリングを通じて禁煙成功に向けて支援させていただきます。

■禁煙治療の対象になる方
・今すぐに禁煙をしたい方
・禁煙治療に同意された方
・ニコチン依存症のスクリーニングテストにて依存症と診断された方
・一日の喫煙本数×喫煙年数が200を超えた方



12週間の治療期間で、全部で5回程度の来院となります。
費用は3割負担の方で総額13,000円から18,000円程度であり、1割負担の方はその1/3となります。ちなみに毎日たばこを1箱吸う方では、12週間で27,720円をたばこに費やしていることになります。




禁煙が大変なのは、ニコチンへの依存が原因です。禁煙を始める前に、あなたのニコチン依存度が高いのか低いのか、国際的な基準で診断してみましょう。


 


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